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イラストレーター:柏葉ユカのブログです。
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自営業の醍醐味とはなんぞや。

2019/04/07 21:52
ちょっといいたいことが出てきたのでここに記しておきます。

東京という土地柄にいるせいか何者かになりたい人に
よく遭遇します。「独立したい」と口だけ言ってる人から
何らかの資格を取得しなんらかの肩書を持って個人
事業主としてやっていきたい人、ギリギリの稼ぎで
生活しているアーティストやクリエイターの類。

所で私は脱サラしてもう15年です。女性のフリーランス
というと大体影で夫の収入の上に成立しているパターン
が多いのですが、私は自力で収入を得ているし親からの
援助ももらっていません。

その状態で15年続けてこれたのは私ががんばったからだと
思います。

自営業のメリットって何でしょうね。収入がサラリーマンより
沢山入る、自由な時間が増える、人に指図されずに済む…
と思われているとしたら、とんだ勘違いです。

とんだ勘違いです。大事な事なので二回言いましたけど。


やっぱり、自営業の醍醐味って自分で状況を
コントロール出来るって事です。
最初からうまくいくなんてあり得ません、色々失敗します。
私も最初の5年位の事はみじめな期間なので思い出したく
ありません。
失敗する中で、今度はこうしよう、次はこうしてみよう、って
創意工夫、対処する中で徐々にこなれて自分の能力が
開花していくのが自営業の醍醐味、面白み、それこそ
サラリーマンでは経験出来ないことだと思います。

新規事業を始める時、最初の半年は無収入を覚悟する。
軌道に乗るまでサラリーマンの2倍3倍は働く覚悟を
する。収入が不安定になるのは覚悟する、
上手くいっている自営業者はこれらのことを始める前から
受け入れてるんじゃないでしょうか、そうでない人は
失敗して消えていると思います。

それらのマイナス面を見込んでも困難な状況に
対処して自分の能力を目覚めさせていくというのは
魅力的な事です。
自営業に追い込まれないと発揮できない
潜在能力があるのです。なんというか、雇われ人とは違う
筋肉を使うという感じです。
だから、どこかで「自分はどんな状況もコントロールできるんだ」
という謎の自信が必要です。

逆に言うと、失敗を人のせいにすることは一切できません。
失敗も成功も全部自分次第です。


「誰か私をどこかステキな場所に連れてってくれないかな〜」
という考えの人は自営業向きではありません。
その辺よく考えてね、と何者かになりたい人にお伝えしたい
次第です。
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明けましておめでとうございます!

2019/01/06 22:39
ついにブログの更新が1年に1回あればいいほうな状態に…。
2018年はおかげさまでとても多忙な一年になりました。
そういうわけでブログもお留守になっておりましたが、基本
ブログに割けるリソースがそんなにないことは自認いたします。

2019年も多忙の予感がします。そろそろ新年一発目のご依頼の
イラストのラフを起こさなければなりません。
そういうわけでまた来年の新年までブログは更新されないかもですが
本年も何卒よろしくお願いいたします。


岡崎体育くんの顔を描きました。昨年は朝ドラで俳優デビューも
果たされましたね。
画像


「MISICE VIDEO」がSNSでバズった時はこういうネタ曲
で売り出している人か…と思ったのですけど、YouTubeに
UPされている動画を探っていると「鴨川等間隔」という
初期くるり好きに刺さる曲を発見して、ナメててごめんなさい
と最初の印象を改めました。
https://www.youtube.com/watch?v=V2skLTK-de0

平成の終盤で陰キャが主導権を握る時代がやってきましたね。
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「思い出おばさん」という危機

2017/08/28 18:48
一応クリエイティブ系の仕事をしている人間にとって、時代の流れを
読む、まではいかなくとも掴むことは大事な事の一つです。

それでも年齢を経るにつれついつい自分の青春時代のコンテンツの
話をして盛り上がってしまう事が必然的に増えました。
そんな中、現在進行形のコンテンツについていけず思い出話に終始する
「思い出おじさん」「思い出おばさん」が同年代にどんどん出現
し始めています。

その現象をアニメ「サウスパーク」はメンバーベリーの虜になる
人々としておちょくっていました。本当に嫌味なアニメですね。

メンバーベリーは「あれ覚えてる?」「覚えてるよ!」って話を終始
やってるベリーの事です。なんのこっちゃですね。

※参考動画
https://youtu.be/ndI9vkgw_1Y

最近のバブル文化のリバイバルやスターウォーズやエイリアンの
リブートものや名作少女漫画「ポーの一族」の続編発表もすべて
メンバーベリーの仕業なのです。
そしてその手のリバイバルものを喜んで消費している
自分がいるのも事実なのです。このまま思い出おばさんの一員
となってゾンビのように思い出コンテンツを求めて街を
さまようのかな、と自分でも思っていました。


そんな最中、ひょんなことからはまった最新のコンテンツが出現
しました。
それはヤングジャンプで連載されている「ゴールデンカムイ」です。
私がメジャー誌で現在進行中のコミックの単行本を追いかけて買う
のは実に10年以上ぶりです。

それまではコミックエッセイ系の実録物を読む位でもう漫画は卒業
かな…なんて大人ぶってました。もう子供騙しの読み物は私には
通用しないぞ、位タカをくくっていました。


しかし日本のマンガ界はそういう冷めた大人の頬を叩くような
コンテンツを繰り出してくるものなのですね。
「ゴールデンカムイ」舞台は明治末期の北海道、日露戦争帰りの
元兵士の杉元と、アイヌの少女アシリパがアイヌの隠し埋蔵金を
求め北海道の大地を旅する冒険物語?です。
物語の骨格は「ドラゴンクエスト」なのですが、北海道の大地
で、自然環境にどのように対処し、上手く利用するか、食料調達
をどうするか、どのように調理するか等の現実的なサバイバルの
方法が丹念に描かれているので大人も納得という訳です。

それでいて明治期の北海道という舞台設定はファンタジーの
入り込む余地があり、リアリティーラインが絶妙なのです。

作者の野田サトル先生は、ご自身の絵柄は今風ではないという
見解のようです。
ですが私にはそこが気に入ったポイントでもあります。近頃の
漫画は女の子キャラは萌え系、男性キャラはビジュアル系が
主流なんですけどそれが好みでなかったのが私のマンガ離れの
一因でもあります。

しかし野田先生の描くキャラクターはどれも人間くささがあり
男性キャラの造形に女性読者へのわざとらしい媚びは見受け
られません。
女性キャラには男性向け漫画にありがちなステレオタイプな
理想が投影されてないのも読み心地がいいのです。
この辺のジェンダーレスな感じは「進撃の巨人」同様に今風だなと
思います。

多分この作者は完成されきった出来過ぎた人間には興味ないのだと
思います。だからキャラクターの描き分けもきちんとできていて、
それぞれ個性が出ています。
例えると黒澤時代劇の雰囲気に近いものがありますね。
実際映画がお好きとの事で、演出も映画的だし、色んな映画の
オマージュがちりばめられているのでそれを見つけるのも面白いです。

その中に北海道出身の人独特のドライなギャグを入れこんでます。
この作者は
「カッコいいことはかっこ悪い」という事を解っている人だと思います。

という訳で危うい所で思い出おばさんを回避する事ができました。
これからも心はエバーグリーンで色んな事に興味を持ち続け
たいと思います。どんな出会いがあるか解らないものです。



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因みに私の推しキャラは東北から来たマタギ、谷垣です。
作中ではお色気キャラとして活躍しており、このほどヤンジャンの
グラビア出演も果たしました。(※男です)
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昔取った杵柄

2017/07/16 22:00
イラストのお仕事ではないのですが、本日から開催された
「ドラゴンクエストミュージアムセレクションズ淡路島・洲本」の
「堀井雄二展」の展示物のドット絵に協力させていただきました。

実は過去、ゲーム会社で2Dのドット絵で格闘ゲームを作るお仕事
をしていたので今回はその経験を買われる形となりました。

私もファミコン、スーファミでドラクエに親しんだ世代ですし、
ゲームクリエイターとしての堀井雄二さんにはリスペクトの念が
ありますので今回のお仕事は楽しくやらせていただきました。

残念ながら私自身は淡路島は遠方のため直接展示を見に行くことはできないのですが
お近くのドラクエファンの方はぜひこの夏休み、洲本にお出かけになられては
いかがでしょうか。


東京二期会様のトップイラストも更新されております。
テーマはオペレッタ「こうもり」です。色彩構成に四苦八苦しました。
http://www.nikikai.net/index1.html
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多肉植物

2017/05/08 19:23
画像

ゴールデンウイーク中に、伸び放題だったのを剪定して
植え替えをしました。

今回はかなり間引きました。多肉の水子が賽の河原で
石を積む…そういった死後の世界をガイコツ人形で表現して
いるわけではないです。
単に私がドクロモチーフが好きなだけです。

しかしこのガイコツ人形はどういう経緯で入手したのかさっぱり
記憶にございません。
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習作

2017/03/26 22:29
画像
ミヒャエル・ハネケの「白いリボン」
この作品をモチーフに描いてみました。
子供の顔はあえて可愛く描かないようにしてみました。
ちなみに全然人にお勧めできる映画ではありません。

学校の教室で、牧師の長女が生徒たちに
神学の授業が始まるから静かにして!と
叫んでいるところに父親である牧師が入って来て
一番騒いでいるのはお前だ、と吊し上げられる
場面は理不尽極まりないですが、容量の悪い
長子には身に覚えのあるエピソードだと思いました。

一方末っ子の男の子は父親に媚びを売って
上手く取り入って要領かましなのもあるあるです。

昨今、日本人の自己肯定感の低さが問題視
されていますがこの作品で描かれる第一次大戦
前夜のドイツから世界に波及した子供の教育法の影響が
未だに引きずられ、実践されてもいるのだなぁと思います。

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明けましておめでとうございます。

2017/01/12 23:43
明けましておめでとうございます、今年もよろしくお願いいたします。
画像


二期会のトップイラストも更新されております。
オペラ「ばらの騎士」のイラストです。童話の挿絵のような雰囲気
を出そうと作成しました。
http://www.nikikai.net/index1.html

昨年最後にスクリーンで観た「この世界の片隅に」が2016年観た
映画の中で私のベストワンの映画になりましたが、公開館数
も今年に入ってから増え、キネマ旬報ベスト・テン1位に選ばれ、
良い映画が正当に評価されてはうれしい限りです。

片渕須直監督は作風としては宮崎駿より高畑勲寄りの作風だとは
思いますが、中々言葉で説明しずらい独特の作家性を持っている監督
だと思います。


かつて「となりのトトロ」と「火垂るの墓」をガラガラの映画館で観た
記憶があります。まだアニメファン以外で知名度の低かった、
高畑&宮崎両人の2本同時上映は作品と作品が完全に
引き裂かれていて、「トトロ」の後に「火垂る」の順で観てしまった
ためテンションがダダ下がりになったのは今となっては強烈な
思い出でです。勿論当時知名度の無い宮崎作品の話を
学校で話せる相手もいませんでした。

片渕監督の「この世界の片隅に」と前作「マイマイ新子と千年の魔法」
は「トトロ」と「火垂る」のハイブリッドのような作風です。

「この世界」は呑気な日常と戦争の非日常性が同列に描かれ、
「マイマイ新子」は子供のファンタジーと大人の現実が同時に描かれます。

私はその二作品が「トトロ」と「火垂る」の引き裂かれを統合した
ことに驚きました。

昭和30年代の子供の日常を描いた「マイマイ新子」は
一日が長く感じ次々と展開していく様子や、大人の込み入った話の内容が
ぼんやりとしか聞こえなかったり、今日の続きの明日が永遠に続く
ような感覚は、まさに子供の頃の感覚で、それが巧みにに表現されて
います。
「トトロ」の完全に子供のファンタジーに埋没した純粋性はあくまで
理想の子供像ですが、本当は「マイマイ新子」のように大人の事情や汚さも
うっすら認識しているのが子供の現実感覚ではないでしょうか。


そして「この世界の片隅に」は戦時中の話ですが、戦時中を生きたことの
ない私でも当時の人々、私の祖父母世代の感覚を肌で感じることの
できるのが面白いところです。
戦争映画は往々にして主人公を被害者として描きがちですが、この映画
はあまり被害者意識を感じません。それよりも今日、明日の生活運営
をどうするかが優先されます。
そもそもそのスタンスはこうの史代の原作にも流れていて、
主人公すずの嫁としての勤めに対する葛藤も映画より深く描かれており、
ぼーっとしているイノセントな主人公ではない事もわかります。

現代の私達にも通じる普遍的な感覚が描かれているのがこの作品が
評価される大きな要素であると思います。

ともかく片渕監督の作品は感覚がキモなので、まぁ観てみてください
としか言いようがありません。そして観た後で、見る前と違う感覚に
つつまれる映画というのは間違いなくいい作品であり、映画鑑賞の
意義もそこにあると思います。



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