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zoom RSS 明けましておめでとうございます。

<<   作成日時 : 2017/01/12 23:43   >>

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明けましておめでとうございます、今年もよろしくお願いいたします。
画像


二期会のトップイラストも更新されております。
オペラ「ばらの騎士」のイラストです。童話の挿絵のような雰囲気
を出そうと作成しました。
http://www.nikikai.net/index1.html

昨年最後にスクリーンで観た「この世界の片隅に」が2016年観た
映画の中で私のベストワンの映画になりましたが、公開館数
も今年に入ってから増え、キネマ旬報ベスト・テン1位に選ばれ、
良い映画が正当に評価されてはうれしい限りです。

片渕須直監督は作風としては宮崎駿より高畑勲寄りの作風だとは
思いますが、中々言葉で説明しずらい独特の作家性を持っている監督
だと思います。


かつて「となりのトトロ」と「火垂るの墓」をガラガラの映画館で観た
記憶があります。まだアニメファン以外で知名度の低かった、
高畑&宮崎両人の2本同時上映は作品と作品が完全に
引き裂かれていて、「トトロ」の後に「火垂る」の順で観てしまった
ためテンションがダダ下がりになったのは今となっては強烈な
思い出でです。勿論当時知名度の無い宮崎作品の話を
学校で話せる相手もいませんでした。

片渕監督の「この世界の片隅に」と前作「マイマイ新子と千年の魔法」
は「トトロ」と「火垂る」のハイブリッドのような作風です。

「この世界」は呑気な日常と戦争の非日常性が同列に描かれ、
「マイマイ新子」は子供のファンタジーと大人の現実が同時に描かれます。

私はその二作品が「トトロ」と「火垂る」の引き裂かれを統合した
ことに驚きました。

昭和30年代の子供の日常を描いた「マイマイ新子」は
一日が長く感じ次々と展開していく様子や、大人の込み入った話の内容が
ぼんやりとしか聞こえなかったり、今日の続きの明日が永遠に続く
ような感覚は、まさに子供の頃の感覚で、それが巧みにに表現されて
います。
「トトロ」の完全に子供のファンタジーに埋没した純粋性はあくまで
理想の子供像ですが、本当は「マイマイ新子」のように大人の事情や汚さも
うっすら認識しているのが子供の現実感覚ではないでしょうか。


そして「この世界の片隅に」は戦時中の話ですが、戦時中を生きたことの
ない私でも当時の人々、私の祖父母世代の感覚を肌で感じることの
できるのが面白いところです。
戦争映画は往々にして主人公を被害者として描きがちですが、この映画
はあまり被害者意識を感じません。それよりも今日、明日の生活運営
をどうするかが優先されます。
そもそもそのスタンスはこうの史代の原作にも流れていて、
主人公すずの嫁としての勤めに対する葛藤も映画より深く描かれており、
ぼーっとしているイノセントな主人公ではない事もわかります。

現代の私達にも通じる普遍的な感覚が描かれているのがこの作品が
評価される大きな要素であると思います。

ともかく片渕監督の作品は感覚がキモなので、まぁ観てみてください
としか言いようがありません。そして観た後で、見る前と違う感覚に
つつまれる映画というのは間違いなくいい作品であり、映画鑑賞の
意義もそこにあると思います。



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